【第252号】本質を見極める目

1.ますます時代変化はピードアップ

 時代の変化のスピードは技術革新のスピードアップとともに、どんどん加速している。テクノロジー関係のニュースから遠ざかっていると、本当に驚くことが増えてしまう。ITの技術にしても、環境関連の技術にしても、医療関係の技術にしても凄まじい勢いで進化している。スマートフォンも2年毎の機種変更だ大変。単純なデータ移管も機能のレベルアップに追いつかず簡単にできない(笑)。LINEにおけるサービス提供の内容もどんどん拡大されている。環境関連もすごい。ナノレベルのテクノロジーになるといろいろなものが開発されている。塩水で走る自動車の技術も、世界を驚かした。電池の技術もどんどん小型化が進んでいる。医療も遺伝子の解明から始まり、難病の治療法の確立・新薬の開発までどんどん加速している。

2.自分との関連

 それらの変化を「自分には関係ない」と見るか、「面白い、試してみたい」と見るかで、その先が大きく変わる。興味を持たなければ、そこから派生するチャンスにも興味がわかないからだ。興味を持つことで、その先がどうなるか考えるようになる。使えるものは使ってみる。スマートフォンのソフトもそうである。こんなものが開発された、となった時に、まず使ってみる。あるいは、使っている人の感想を手に入れる。それだけでも違う。
 筆者自身も常に自分に置き換えてみる。IT関係の技術の進歩は、身近であるし、試すこともできる。スマートフォンだけでなく、タブレットやパソコンでも可能だ。医療に関しても、人間ドックの際にいろいろと体験できる。脳波の測定方法もかなり進歩してきた。

3.世の中をどう見るか

 ただし、そこで留まっていては、単なる1ユーザーでしかない。それがどのように大きく社会を変えていくのか。ITの技術は「時間」と「距離」の概念を変えた。筆者もほとんど銀行には行かない。振込や残高確認は、全てスマートフォンでてきてしまう。本屋に行く回数も減った。情報もメールマガジンで得られるし、購入もネットでできる。ハイブリット車にも乗車してみたが、本当に静かでスムーズな動きである。ナビを使えば、道に迷うことなく目的地に着く。これが当たり前になりつつある。コストも時間も効率化された。
 その先には、何があるのか。本もIT機器に入れて持ち歩く。手帳も同様になる。音声でのメモも取れる。これまで時間を取られていたものが、時間を要しなくなれば、それを他の時間に振り向けられる。俯瞰する目を持ちたい。