【第189号】継続していくことの難しさ

1. 24時間の生かし方

 時間管理については、このコラムで何回も触れているが、本当に難しい。筆者もここ最近忙しさを理由に、半年前にこれをやろう、と決めたことがすでに形骸化しているものが幾つか出てきてしまっている(当然、直接仕事に関するものではなく、自己啓発や趣味関する部分ではあるが)。
 時間の使い方が変わる、ということは優先順位が変わるということである。寝る時間と食事の時間は削減するにも限度がある。残りの時間をどう使うか、何に優先するのか、が問題となる。
 仕事において、若手社員が困るのは、指示された仕事の優先順位である。指示した人の職位順なのか、指示された順番なのか。仕事自体の優先順位を正しくつけられる人は意外と少ない。期限に間に合いそうもない仕事が多く発生している場合などは特に気をつける必要がある。限りある24時間をどう生かすかは永遠の課題でもある。

2. 歯止めをどうかけるか

 時間管理を進めていくうえで重要なのは、楽なやり方や方法に「流されてしまう」ことをどう食い止めるか、である。自分への都合のよい言い訳である。「AをやっているからBができなくても仕方ない」「Cをやり始めたからDはしばらくお休みだな」というのがいい例である。「A」や「C」という仕事をやりながらも「B」・「D」を進めていくためにはどうすればいいのか、を考えなくてはいけない。
 これを考えていくこと、対策を打つことが、仕事の生産性向上につながるのである。「A」の代わりに「B」、「C」の代わりに「D」では生産性は上がらない。
 若手に仕事を与える時も、ここを意識する。少しずつ仕事が重なるようにして、負荷を上げていく。その仕事が重なり、負荷が増えた分をこなしていくことが能力向上につながる。

3. 習慣化による効率化(生産性向上)

 そのためには、身体が自然と反応するようになるまで繰り返して取り組み、ムダに考える時間や段取りする時間を減らしていく。そうすると効率化が図れていく。仕事1つ1つの必要時間も正しく“読める”ようになり、更に時間が短くなっていく。
 生活のリズムもできればひとつの習慣化のようにしていきたい。起床時間に始まり、朝の食事の前にすること(筆者であれば、個人的なメールのチェックや新聞に目を通すこと)、朝食後にすること、電車や車で移動中にすること、会社に着いてまず真っ先にすること、などを決めておく。これを習慣化させていく。こうすることで、効率化も図れ、モレや抜けがなくなる。時間管理がうまくなると、やろう、と決めたことの継続性が高まる。