1. 意思の問題か
決めたことが続かないという思いは多くの人が持っていることではないだろうか。同時に部下や同僚についても同じ思いを持っているのではないか。「意思が弱いからだ」と決めて、意思され強ければ、と嘆いている状況では、実は問題は解決しない。
筆者も健康のために朝、ストレッチをやっていた。そして、毎朝個人的にブログを更新していた。しかし、いつの間にかそれがなくなっている。やらなくなったのだが、朝の起床時間は変わっていない。何に置き変わったのか。ひとつには、新聞や雑誌がたまらないように目を通す時間になったこと、もうひとつにはSNSやメールのチェックに時間に振り変わっている。使える時間は変わらない。何に摩り替わったのか、ということである。ここで重要なのは、その優先順位なのである。
2. 正しい優先順位付け(価値観)
では、どうしたら正しい優先順位になるのだろうか。何に時間を割くか、という問題である。これは自分のミッションと向き合わなければならない。今、自分は何をすべきなのか。筆者にとって、ストレッチの代わりに週1回、仕事帰りにスイミングに行くようにした。また、体重のコントロールでは、21時以降は、白米を口にしないことにした。
ただし、アウトプットは止められない(止めると自分のスキルアップにならない)ので、それがブログ執筆からSNSにおける交流に変わったのである。
価値観をどう持つか、その基準は大きくはぶれないはずである。筆者の例で言えば、「健康と減量」、「アウトプット」である。日常業務で言えば、「業績」であったり「効率化」であるはず。それが実施されなくなるというのは、何に置き換わってしまっているのかをしっかりと把握することである。
3. 習慣化と生産性向上
多くの場合は、日常業務があふれ出して、自分が新たに取り組もうとしたことが追いやられてしまっている。これは生産性を向上させて「時間を作り出す」しかない。新たに取り組むことに毎日30分必要ならば、どこの効率化を図ることで、その時間を捻出するのか。またなぜ、日常業務があふれ出してしまうのか、ということである。昨年とどこが変わったのか、なぜ時間短縮が図られないのかをしっかりと検証する。
もうひとつは、習慣化させることである。取り組む段取りや、取り組もう、と考える時間も本来は惜しいはずである。自然と身体が動いている、段取りがスムーズに行われている、そういう状態を作りだすためには、習慣化が必要となる。
継続できない理由は時間の作り方や優先順位の付け方にも問題はある。