【第103号】気分転換

1. 仕事だけでは集中力は続かない

 仕事を効果的、効率的に行うためにも集中力は大事である。その集中力も24時間365日は続かない。どこかで気分転換が必要である。
 ひとつには、同じ仕事を続けないという方法がある。いくつかの仕事を平行して行うことで、気分転換を図り、集中力を持続するのである。一番手っ取り早いし、効果もわかりやすい。しかし、これでは仕事漬けになってしまう。仕事を朝から晩までやることは必要である。覚えるスピードも上がるし、スキルも向上する。が、集中力が低下するリスクもある。
 家族と過ごす、恋人と過ごす、同僚と遊ぶ、旧友と食事するなど仕事以外の時間の使い方はいろいろある。それをうまくスケジュールに組み込むことである。週末の家族との団欒があるから踏ん張れる、恋人との時間が楽しみだから、それまでに仕事を済ませてしまう、などが生まれる。

2. 気が散るような趣味や気分転換は禁物

 それらの気分転換も行き過ぎると、逆に気が散る原因になる。週末の旅行を考えていると、そわそわしてしまって仕事にならない。彼女とのデートがうまく行くかが不安で仕方ない。
 そんな気分転換では本末転倒である。プラスに転じる内容でなければならない。気分転換で行うものはあくまでも仕事の“ご褒美”であり、メインになってはいけない。仕事が充実して初めて、それらの仕事外の時間も意味あるものになってくる。家族との時間が充実する、つまり仕事上の悩みも不安も不満も忘れられる、そのためには仕事中に集中して取り組まなくてはならない。両方のバランスが重要なのである。

3. 自分なりのルールをつくる

 バランスを取っていくためには、自分なりのルールを作ることがポイントとなる。「週の前半までにここまでやっておかないと週末の家族との計画を立てない」「この仕事を今日終わらせたら、明日は早く帰って飲みに行っていい」「来週のアポイントをしっかり取れたら週末に釣りに行こう」などの仕事とそのご褒美のバランスを取りながら、ルールを作っていく。別に全ての仕事に褒美がある必要はない。大きな仕事、大変な仕事、辛い仕事など、継続していくのに集中力が必要なものほど、設定しておく。
 筆者の場合は、「ビジネス書以外の本を読む」「家で美味しいワインを自分で作った料理といっしょに味わう」のが褒美、「溜まったDVDを見る」「SNSで交流する」「社外ネットワークの友人と会う」が気分転換となっている。仕事の効率をあげる方法を考えてもらいたい。