【291号】評価は変わる

1.レッテルは張り替えられる

 一旦、ついた評価は確かに変えるのに時間がかかる。「あいつは時間にルーズだ」「報告が遅い」「仕事が雑だ」。これらの評価はいつまでもついて回るという不満はよく聴くことだ。しかし、本当に評価が変わらないのだろうか。その人自身が変わっていないから、評価が変わっていないだけではないだろうか。多くの場合は、その人自身が変わっていないのだ。実際は、評価は変えられる。一度貼られた“レッテル”は張り替えることができるのだ。評価が変わらない、と嘆いている人は、「本気で」変えようと努力しているだろうか。その人自身が諦めていたら、評価は変えられない。張り替えられると信じることが大事なのである。

2.諦めずに継続

 どのくらいの時間がかかるのかは、正確にはわからない。1ヶ月で変わることもあるし、1年かかっても変わらないこともある。評価を変えるのに数年かかることもある。しかし、変えようと行動を続けていれば、いずれ評価は変わる。評価が変わるまで継続していくのは、確かに大変なことだ。「時間にルーズ」と言われた人が、時間を守り続けるのはチェックを受けている環境の中では神経をすり減らすことかもしれない。ほんの数回ではあっても、時間を守らないことがあったりすれば、評価は変わらない。逆に言えば、プラス評価の人の評価もなかなかマイナスには振れないということだ。一度でも、マイナス評価を受けた人間のハンディは大きいということでもある。しかし、プラスに変えてしまえば、大きく環境が変わる可能性がある。

3.手を差し伸べてくれる

 評価が変わるには、前述した通り時間がかかることもある。しかし、変わろうという努力を続けていれば、それを側で見ている人がいずれ手を差し伸べてくれる。それが評価の変化の加速を生む事も多い。いくつかのケースを見てみると、あっさりと諦めてしまうことが多い。1ヶ月どころか、1週間や2週間で評価が変わらないと変わろうとする努力を止めてしまう。確かに、他人からの評価は気にしても意味がない面もある。しかし、人事評価で給与や賞与が決まるのも事実。また、評価を変えようとする努力は、最終的には自分自身を変えることにも繋がる。決して、取り組むことがマイナスになることはない。筆者は、本当に多くの人から手を差し伸べてもらって、評価を変えることになった。独自で変えることより多い。しかも時間も短い。これも諦めずに続けたお陰である。