【第300号】プロとは何か

1.役割を理解する

 プロとは自分が生業としている仕事でお金をもらっていることだけでなく、お客様から「これだけのお金を払っても不満はない」と思わせていることが必要だ。そして、自分の指導やアドバイスがどれだけ影響があるのかを理解していることが重要となる。税の専門家が見栄えの良い決算にするために、多少とは言え、内容をごまかしたり、経費の使い方に安易に相談に乗っているケースを見る事があるが、経営全般からアドバイスをする側からすると疑問に感じることも多い。専門家だけではない。営業マンも、本当に自分の役割を理解しているのか。「モノからコト」の時代と言われているが、扱っている商品だけの販売が営業の仕事ではない。お客様の困りごと解決もできているかどうか。

2.自分さえ良ければいいのか

 どうしても自分の与えられた仕事を全うするだけに集中してしまい、役割を果たしているかまで、気が回らなくなる。でも、目の前のものを処理するだけでいいのか。それで「プロ」と呼べるのかどうか。安売りをしてしまう営業マン、高い価格が提示できない営業マンは、自分が提供している商品・サービスに自信がない。「自分が」扱っているのだから、提供しているのだから、他より高くて当然。それだけの「こと」はしている、と思えない。それは「商品」や「サービス」だけにフォーカスしているからだ。確かに商品はどこで買っても同じ価格かもしれない。同様のサービスは同じような値段かもしれない。でも、自分はプロとして何に価値を見出だしているのか。スピードなのか、プラスαの情報なのか。

3.資格に惑わされない目を養う

 国家資格や業者・協会指定の資格が必要なものもあるし、権威もある。そして、その資格を取ることがムダとは言わない。しかし、利用する側が、「資格を持っているから」という理由だけでプロと判断しているのでは、問題である。資格がある、ないに関わらず、「信用できるのか」「仕事の質は高いのか」を見抜く目が必要である。結局、後悔するのは、自分である。プロの自覚がない専門家は、結果に責任を負わない。「信用していたのに」では、後の祭りなのだ。「耳の痛いことを言ってくれるのか」「ダメとはっきり言ってくれるのか」がポイントだ。いつでも「イエス」しか言わないイエスマンだったり、耳障りの好い事ばかり言うのでは、アドバイザーにならない(いつも「ノー」ばかりでも困るが)。本物のプロと仕事をするべきである。