1.信頼に勝るものはない
サラリーマン時代、そして独立創業してからの経営者時代、どちらも感じるのが商売の基本的な事柄である。サラリーマンでも、会社同士の付き合いとは言え、個人のキャラクターが武器になることはあった。経営者となると、一層それが際立つ。立ち上げたばかりの会社では、当然ネームヴァリューで勝負することはできない。経営者の人柄や経験が重要な要素となる。ファイナンス会社に勤めている時も、コンサルティング会社に勤めている時も、「君だから」と言ってもらえる経験は本当に役に立っている。自分のどういう姿勢がそのようなある意味“個人的な”信頼を得ることができるのか、感じることができたし、実証することもできた。それが、今、何の基盤も無い中で仕事をしていく自信ともなっているし、武器にもなっている。
2.自分との戦い
そのためには、常に「自分との戦い」に妥協しないようにする必要がある。以前もコラムで指摘させていただいたが、100%何でも出来る事なんてない。ただ、諦めなければできないことはない、だけなのである。だから、今できることに集中する。目標が高くても、今できることは何か、を考えてそれを必死にやる。資料を作成するにしても、知識を習得するにしても、講演会やセミナーに参加するにしても、自分の中にある甘えとどう戦うか。つい先日、娘の小学校でマラソン大会があった。娘は決して足は早くないが、今回、若干のタイムアップ出来たことが大変嬉しかったそうだ。その中で、残念だったことがあると言う。友達のなかに、「私は真剣にやっていなかったから」ということを言っていた子がいたというのだ。娘は「何で、全力で走らないんだろう」と不思議がっていた。
3.継続する力
少しずつでも、継続していくことで力になる。それが、見ている人には伝わる。成功に繋がる。結果が出ない、成果が見えないと途中であきらめてしまうとそれで終わりである。それが3年だろうが、5年だろうが継続する。それは必ず財産となる。筆者の健康への取り組み、知識習得への取り組み、お客様からの信頼獲得の取り組み、全て継続が基本である。このコラムの連載も5年を超えた。書くことが好きだということもあるが、アウトプットするまでの過程がワクワクする。何を書こう、どんなことに触れよう、何を強調しよう、何を伝えよう。そんな想いが沸き上がってくる。そのエッセンスをここにまとめている。ネタは尽きないのである。