【第317号】結果をどう見るか

1.「結果」の捉え方

 結果とは、過去に“やってきたもの”に対する成果である。正しいやり方で、正しい量をやってきていれば、目的の結果は得られる。自分が描いた結果を導き出すためには、「正しいやり方」である必要があり、「正しい量の行動」を取る必要がある。結果が伴っていない多くのケースは、この「やり方」が正しくないと思われがちだが、実際は、「行動の量」が伴っていないケースが多い。やると決めたことの100%に達しない前に、諦めてしまい、100%に達したところで満足してしまう。本当は、100%を超えていかないといけないのに、である。2つの「正しい」を捉えられていない場合は、望んだ「結果」はついてこない。

2.そこから導き出すもの

 つまり、結果は、こうやると決めた時点である程度決まっていて、プラスどれくらいそれを“信じて”行動し続けるか、なのである。以前もコラムで書いたが、やり方(アプローチの方法)は、いっぱい有る。それを1〜3つぐらいで満足していては、ダメだし、やり方を変える必要があれば、躊躇してしまってはいけない。「万策尽きた」とは、文字通り、10000通りのやり方でだめなら、ダメだ、ということである。10個にも満たない内容では、不十分なのである。そして、結果とは前述の通り「過去にやってきたもの」に対する成果であり、将来を保証したものではない。だから、「昔からこうやっていた」「昨年はこれでうまくいった」からと言って、それを継続する理由にはならないのである。あくまでも外部環境と内部環境の変化から捉えるものなのである。

3.未来を見るために

 結果が悪くなってきている、場合は、上記の理由が全てである。やり方や量が正しくないのである。目標を作った段階で「できればいいなぁ」「出来そうにないなぁ」なんていう場合は、100%目標達成はできない。結果を出せることに「自信」がなければ、正しいやり方を見つけられないし、100%以上継続して行動できないからだ。目標を作成していく過程で、結果を100%導き出せると自信を持てるだけ、作り込んでいるのか。「時間がない」「面倒くさい」「どうすればいいのかわからない」といった理由で、放置していれば、目標を作ったところで、あまり意味はない。それこそ出たとこ勝負で、どうなるかは、最後までわからない、ということになる。もっともっと自分が取り組むことを決めるという行為を大事にして欲しい。