【第314号】人の振り見て・・・

1.運転中に

 高齢者の車の運転中の事故が注目されている。高齢者の事故が急激に増えたわけではないのだろうが、目立つようになっているのは確かだ。しかも、ドライブレコーダーなどに事故の様子や、事故一歩手前の状況が記録されているから、尚更印象が強いのかもしれない。それらを見ても、まず健康管理(居眠り運転などしないように)が重要。それに、交通ルールを守る。歩行者や自転車のルール違反も目立つ(信号無視など)。横断歩道に立っていて、車が止まってくれることは珍しい(本当は止まらなくてはいけないのに)。筆者は、以前よりも道を譲ったり、歩行者・自転車を優先するようにしている。すると不思議に心の余裕ができてくる。「余裕があるから、安全運転をする」というのもあるだろうが、「安全運転をするから、心に余裕ができる」とも言えるかもしれない。

2.生活の中で

 人が集まるところはマナーに気をつける必要がある。携帯電話の使用や、周囲の人の動線に気を配らなくてはならない。意味もなく立ち止まると、通行の邪魔になるし、携帯電話は音の問題もある。お互いが不愉快にならない関係をどう構築するか、そういう距離をどう保つかがポイント。なかなか自分尺度では測れないものもある。不快・不愉快の範囲が人によって違うからだ。同じ言動でも、誰がするかによっても見方が変わる。人から好かれる人は嫌みがない。何事もスマートである。人の行動の先を読むのがうまい。目に見える言動から、気持ちの動きまで先読みで対応してくれる。テレビの中や新聞でも、対応のうまい、下手が表に出る。

3.社会人として

 社会人としては、尚更気をつけなくてはならない。信用というものは積み重ねだし、ブランドも同様である。どこで見られているのか、わからない。「こんな細かいこと、わからないだろう」と高をくくっていると痛い目に合う。世の中の不祥事なんてほとんどがこの部類である。日々、ブログに綴っている「丁寧」の意味はここにある。手を抜く意識がなくても、あわててやる、集中せずしてやる、ことになると、「雑になってしまう」のだ。売上の上がらない人、ビジネスがうまくいかない人、モノがうまく売れない人、人からなかなか認めてもらえない人、みんな共通項がある。それは、この「丁寧」さがないことだ。だから誠意を感じられないし、信用をすぐに無くす(というより築けない)。問いかけに返事がない、反応がない、というパターンも同様。メールやメッセージなど、気をつけたいものである。