【第294号】どんな1年にするか

1.今年の目標はどうだった?

 前回のコラムでは、今年の振り返りに触れたが、みなさんの目標はどうだっただろうか。どんな1年にしようと思ったのか。すでに2016年の手帳は用意されているだろうが、2015年の手帳には、どんな目標にするか記入されていただろうか。記入されていなければ、実現などしない。そして記入してあった方は、それを今日まで何回見ただろうか。ほとんど見返すことがなかったのであれば、その目標もまた実現していないだろう。顕在意識だけでなく、潜在意識にも働きかけながら、日々目標の実現に向けて行動する。それが、今年の成果になっているはずである。また、今年の手帳には、記入し終わっただろうか。

2.2016年はどんな年にするのか

 1年をムダにせずに、成長のために有効に使っていくためには、具体的に目標を立てることがポイントとなる。会社の数値目標の達成であっても、個人的なダイエットの目標であっても、資格取得の目標であっても、まず、その目標を立てること。そして、重要なのは、その目標が達成されたときのことをイメージすること。会社の目標数値を達成できたら、自分や周りがどう変わるのか。ダイエットしたら、どうなるのか。資格を取ったらどうなるのか、全て具体的に想像する。そして、それも、記入する。「目標数値を達成して、みんなでご褒美をもらって楽しく食事をしている。みんなが笑顔になっている」でもいい。「ダイエットに成功して、こんな服装をして、こんな表情・姿勢に変わっている」などもいい。それが、2016年の自分の姿なのだ。

3.考え<行動

 どうしたらいいか、を考えることも重要ではある。「数値目標を達成するには?」「ダイエットを継続するにはどうすればいいのか?」を考えないと実行・実践できない。しかし、答えに自信が無いからといって、考え続けていても達成までの答えは出て来ない。過去の失敗がトラウマになっていたり、継続に自信がない場合もあるだろう。一歩を踏み出すことができていない人は多い。「迷っている」「やっぱりできないかな、と思う」ことを理由に実行を先延ばしにするケースも見られる。それでは、年を重ねるごとの成長は望めない。成長するのは、えらくなるためでも、お金をもらうためでもない。自分の人生を豊にしていくためなのである。生まれてきたからには、人生を豊にして、どんな生き方であっても後悔しない人生にすることが望ましい。目標はそのためにある。