【第287号】人としての成長

1.出会いをどう生かすか

 先週末、多くの仲間と集う機会があった。そこで、周りの仲間の成長や自分の成長を感じる場面があり、今回は成長について改めて触れてみたい。出会いはいろいろある。素晴らしい書物との出会いもあるし、文化との出会いもある。しかし、一番、我々に影響を与えてくれるのは、「人」との出会いである。縁とは不思議なもので、「こんな人に合いたいなぁ」と思っていると、必ず会わせてくれる(会っていないと感じているのは、目の前に現れているのに、気づいていないからである)。その出会いも、その人とどう関わっていくかで大きくその後が変わる。以前もコラムで指摘した「名刺コレクター」で終わるのか、人脈へと昇華させられるかの違いだ。LINEでもFacebookでもメールでもいいから連絡を取り合う仲になるかである。

2.自ら手をあげる

 人には、いろいろなチャンスも巡ってくる。イベントの企画や幹事としての役割、いろいろな団体の役員、陽の当たることだけでなく、裏方や雑用係もある。得意なことだけでなく、不得意なこともある。それらを進んで引き受けているか。多くの場合、逃げている人は、自分一人でやろうとしているのである。だから不安にもなるし、やり切れる自信が持てない。誰かに頼る事が必要な時もある。アドバイスを受けてみることもありだ。自分からやる、と言ったのだからという理由で、誰も手伝わないということはない。自らが経験して得られるものは多い。それが失敗に終わったとしても、次の機会に生きるはずだ。誰も責めはしないし、手を挙げなかった人に責める資格はない。自ら手を挙げることで、自分が主体になり、自分で考えていく。これが重要な点。

3.挑戦してみる

 そしてチャレンジする。6割の勝算があればトライする。何か気になるのなら覗いてみる。体験してみる。幾つかはこのコラムで紹介しているが、筆者も今年は挑戦の連続になった。一番大きな挑戦は、起業独立だが、それ以外にも各経済団体等の役員の引き受け、伊勢参りと水行体験、滝打たれ体験、ホームページの立ち上げ、海釣り体験、新潟シティマラソン出場などチャレンジの連続となっている。そしてその度に自分の中の財産が増えていっている。大したことではないかもしれないが、小さな達成感が自信につながり、人間としての器が大きくなっていっているのを感じている。これらの経験が行動することへの不安を取り除き、次へのチャレンジの勇気にも繋がる。アクションを起こそう!