【第273号】見た目を軽視していないか

1.服装は自分を表す看板

 皆さんは服装に気を使っているだろうか。少なくとも清潔感のある服装をすることが必要である。そして、今はさらにその一歩先をいっている人が増えてきている。筆者の身の回りにも「カラーコンサルタント」を名乗る女性が増えている。どんな色の服を着たらいいのか、女性であれば、どのような化粧をすればいいのかもアドバイスしてくれる。スーツやネクタイの色を“似合う”という基準から教えてくれる。これまでは、TPOに合わせた色だけだったのだが、そこにその人が身につけても違和感の無い着こなしのためにどうすればいいのかがわかるようになったのだ。これまでは、「何となく合わないなぁ」「このネクタイ浮くなぁ」の理由がわからなかったのだが、それが「肌の色に合わない」と明確にわかるのだ。

2.挨拶・態度・マナーは広告塔

 挨拶や態度(振る舞い)もある意味「見た目」に分類される。挨拶がしっかりしている、笑顔でできている、明るい、などのイメージは大事である。そういう評判はしっかりと伝わる。私と一緒に仕事をしている役員の女性も本当に笑顔が売りで、挨拶も気持ちいい。コミュニケーションやマナーの講師として活躍できる所以である。それに加えて、マナーも重要である。若い人が年上の人とお酒を飲んだり、食事をしたりする機会が減ってきている。また、親からも厳しくいわれないのか、テーブルマナーができていない社会人が多い。箸の持ち方・使い方や、空いている手の位置、「いただきます」「ごちそうさま」が言えなかったり、上司やお客様と一緒なのに、本を読みながらだったり、スマホをいじりながらだったりとがっかりする事が多い。

3.持ち物はこだわりを示す小道具

 そういった主な外見部分がその人の印象の大部分を構成する(この人はこういう人物なんだ、というレッテルが貼られるのである!)のと同時に時計や鞄、靴、手帳、ペンなどの小物は、どういうこだわりを持っているかを相手にアピールするものとなる。見た目重視なのか、機能重視なのか、ブランド派なのか、ノーブランド派なのか。そしてそれをどう使いこなしているのか。手帳などは、几帳面さが現れる。ペンはこだわりが大きく出る。万年筆なのか、ブランド品のボールペンなのか、製図用のペンなのか、など見ていて楽しい。鞄はその人の仕事スタイルも現れる。物を持ち歩かないで仕事をするタイプなのか、PCから書類まで持ち歩き仕事をするタイプなのか。人からどう見られているのか、一度点検してみよう。