【第354号】チームで仕事をするということ

1.足らないピースは何か

 会社を立ち上げて2年が経とうとしている。自分自身が仕事をどうやりくりしていこうか、ということだけでなく、他の2名の役員にどう活躍してもらうのか、にいろいろと悩んだ2年でもある。やりたいことはいくらでも出て来る。お金は後からついてくる。アイデアもある。誰が形にしていくのか。全部は自分たちでできない。「チーム夢現」にこだわったのは、この足らないピースを埋めるためでもある。専門家に頼むのは、時間を買うことでもある(これは、自分たちのセールスポイントになっている)。昨年は、プロモーション動画などの制作を専門家にお願いしたり、社名の入った封筒やサンキューレターなども完成させた。足らないピースはすぐに埋まる時代である。

2.人材を活かす仕組みは

 筆者の会社の3年目は、1人の役員が仙台に拠点を移すため、本社でのサポート人材を増員した。それぞれ強みは違うし、個性も違う。2人を活かした経営をしていかなくてはならない。それは、思っているだけではダメで、仕組みを構築していかなくてはならない。4名の会社であっても、役割を明確に文書にしなくてはならないし、定期的なミーティングも確保しなければならない。メールや電話だけでない、Face to face の打ち合わせを行う必要もある。経験の有無や得意な事項を整理して、補い切れないものをどうしていくのか。また違うアイデアが必要となる(これは実際に数人の方からアドバイスを頂いており、次の展開を考えている)。仕事の割振りや逆に受注の仕方も変えていかなくてはならないかもしれない。

3.チーム作りに終わりはない

 わが社のメンバーもスキルアップしてきている。昨年以上の仕事の割振りも可能になってきている。そこに来ての人事異動。これをプラスに取らない手はない。チーム作りにはいろいろな手がある。つまり、自分たちのチームには“無限”の可能性があるということになる。人と人の交わりには、想像以上のエネルギーが潜んでいる。それを引き出すのはリーダーの役割である。相性だけでなく、どうしたらお互い補完し合い、1+1が2以上になるのか。単純な答えではないことはわかっている。だからこそ、リーダーとしてワクワクする。自分も含めて4名をどう配置して動かしていくことが、最高のパフォーマンスを生み出す集団になるのか。素早い環境の変化に対応できる組織になるのか。正解がない問いに答える特権があるのは、リーダーだけなのである。